【北海道教育大学 札幌校の髙橋あずさ先生】に「ビーツ」について聞いてみました!

北海道教育大学 札幌校

髙橋あずさ先生 博士(農学)

 

「経歴」

  • 株式会社新薬リサーチセンター 研究開発・技術者
  • 新潟県立大学人間生活学部健康栄養学科 助手
  • 新潟県立大学人間生活学部健康栄養学科 助教
  • 「赤ビート研究会」 副会長

ーー髙橋先生がビーツを研究しようと考えた経緯は?

赤ビート入りマフィン
赤ビート入りマフィン

大学院の修士のときのテーマが、黄色のビーツ(ゴールデンビート)でした。

その色素がベタキサンチンというのですが、その機能性を研究するというのが始まりです。

恩師の知地英征先生(藤女子大学名誉教授)から、ビーツの研究を勧められ、黄色の色素はまだ誰もやっていなく、黄色のビーツを研究しようと思いました。

ーービーツが一般の方に普及しない理由は何か?

赤ビート入りクッキー
赤ビート入りクッキー

卒業論文を行うときに、学生に生のビーツを食べさせますが、みんな土臭いと言います。

食べにくいのは、ゲオスミン(ビーツの土臭さ)という部分もあるでしょう。

また、色が奇抜なので、他の食品となじみにくいのが原因だと思います。

ーービーツを、今後、普及させていくための取り組みやアイディアなどは?

赤ビートの福神漬け
赤ビートの福神漬け

食べ方を提案してあげるのが、1番、普及につながります。

ビーツは健康に良いと言われていますが、実際の食べ方もあまり知られていません。

日本人の方にも、食べやすい調理法を発信していくことが大切だと思います。

作っている農家の方がどんな食べ方をしているのか、示してあげるのもいいでしょう。

ーー専門分野は?

食品科学。食育のこと、調理学などです。

ーー研究内容は?

現在は、ビーツでキムチを作る研究を行っています。

ーー高橋先生のビーツ研究の目標は?

赤ビートの千枚漬け
赤ビートの千枚漬け

ビーツをどうしたら食べやすくなるのか、という研究のひとつがキムチです。

いずれは、ゲオスミン(ビーツの土臭さ)も愛されるくらい、ビーツが食べやすくなれば良い、と思います。

また、ビーツの幅広い食べ方をご提案できれば良いと思います。

 

※文章、画像等の無断複製・転載・使用・引用を禁じます。